子育てママ応援隊なゆかのブログ

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赤ちゃんがぐずる時にスマホで動画をみせてもOK?

お腹が減ったとき、暑いとき、抱っこして欲しいとき・・・
赤ちゃんは全ての要求を、「泣く」ことで伝えます。
でも、お腹もいっぱいで不快なところもなさそうなのに、ぐずりがとまらないということもあります。
健康な赤ちゃんにも、原因のわからない「よく泣く」時期があることがわかっています。
「なにをやっても泣き止まない・・・こっちが泣きたいよ」とママが思う時期ですね。
「動画をみせてあやすのはOKなのか?」「ぐずった時にどう対応したらいいか」
今回の記事では、そんな時期の過ごし方についてご紹介していきます。

赤ちゃんが何をやっても泣き止まない時

健康な赤ちゃんにもある「何をやっても泣き止まない、よく泣く時期」はパープルクライング期とよばれています。
生後2週間ころから生後5か月ころの赤ちゃんに多くみられ、生後2~3か月がピークといわれています。
泣き方がとても激しいので、ママたちは「赤ちゃんの体の具合が悪いのでは?」「どこか痛いんじゃないか?」と不安になってしまいます。
パープルクライング期は、日本人だけでなく世界共通。
こういう時期があると知っているだけで、少し気が楽になりますね。

赤ちゃんに動画をみせてもよいのか

YouTubeには「赤ちゃんが泣きやむ動画」などが、たくさんあがっています。
よく泣く時期の赤ちゃんを育てていると、そんな便利な動画があるなら活用しようかな?と思うパパ、ママもいるのではないでしょうか。
結論からいうと、「みせない、にこしたことはない。みせる場合は注意点をまもりましょう」!
特に赤ちゃんの時期は、スマホで動画を日常的にみせるなどは、やめておいたほうがよいでしょう。

デジタル機器の何が悪いのか

スマホなどのデジタル機器は、子どもの健康に悪影響をもたらすことがわかっています。
その一つが、「目への影響」です。
赤ちゃんの視力は生まれて間もなくは0.1もなく、発達過程にあります。
スマホ画面やテレビ画面をみせることで、視力の発達に影響があることが分かっています。
また「コミュニケーションの力への影響」も指摘されています。
特に指摘されているのは、「ことばの遅れ」です。
「ことばを話し始める」前に、「ことばを理解する」段階がありますが、そのためには、赤ちゃんの状況に合ったたくさんの声かけをすることが大切です。
スマホやテレビなどの情報は、一方的な投げかけなため、赤ちゃんからの働きかけに応じてくれません。
長時間のテレビや動画の視聴により、ことばの表出が遅れることがわかっています。

テレビや動画をみせる場合の注意点

赤ちゃんにテレビやスマホの動画をみせないにこしたことはないですが、核家族化がすすみ、ワンオペで育児しているママが多いのも現状。
スマホやテレビなどを全くみせずに育児するのは難しい、というママもいるかもしれません。
みせる場合も、次のようなことに気をつけましょう。

①画面をみせるのではなく、音のみをきかせる

赤ちゃんは、お腹の中にいたときから聴力が発達しています。
目を守るためにも、スマホ画面は見せずに音のみをきかせてみましょう。
意外と音だけでも泣き止んでくれるかもしれません。
また、ママが妊娠中によく聞いていた音楽をかけると反応するかもしれません。
童謡などを流して、ママも歌ってあげるのも、ママの声に安心できてよいでしょう。

②なるべく短時間で

日本小児科医会は、「2歳までのテレビ・ビデオの視聴は控えましょう」と提言しています。
テレビやビデオをみたら即、健康に悪影響があるというわけではありませんが、「なるべくみせないほうがいい」と理解してもらっておいたほうがいいでしょう。
テレビやスマホ画面をみせる場合も、長時間は避けましょう。

泣き止まない時の他の対応

「赤ちゃんがぐずって泣き止まない。熱もないし、どうしたんだろう」
「授乳しても、おむつを替えても、抱っこしても、何をしてもダメ」
ママもしんどくなってきた時・・・イライラした時・・・
そんな時は、一度赤ちゃんを安全な場所に寝かせてみましょう。
パープルクライング期の対応では、赤ちゃんを少し泣かせておくのもよいとされています。
赤ちゃんを安全な場所に寝かせたら、ママは赤ちゃんから距離をとり、隣の部屋でお茶を飲んだり、好きな動画をみたり、パパや友達に連絡したり・・・
ほんの少しの時間でいいので、やりたいことをやりましょう。
ぐずりがひどい時期は長く続かないので、息抜きしながらやりすごしましょう。

まとめ

今回の記事では、赤ちゃんのよく泣く時期のこと、スマホなどデジタル機器使い方をご紹介しました。
少しでも参考になることがあれば、嬉しいです。
赤ちゃんの健康も守り、ママの負担感も少なく育児できると良いですね。

ご覧いただき、ありがとうございました。